090-1280-9245

往診対応中!【診療時間】24時間

TEL

飼い主の皆さまへ

  • HOME
  • 飼い主の皆さまへ

その奇跡の薬は、免疫細胞のマクロファージを死なせないタンパク質

慢性腎不全の予防、慢性腎不全悪化の抑制、血液中尿毒素の除去により長寿

猫に多い慢性腎不全。その原因は尿の通り道のつまり。
そのつまりの予防と除去で、慢性腎不全を予防でき、かつ、慢性腎不全の悪化を抑えられます。また、透析のように、血液中尿毒素を除去すると重篤な慢性腎不全猫ちゃんを救命できます。結果、寿命が延びるというわけです。取り除くマクロファージにつまりの場所を知らせ、かつ、マクロファージが早死にしないように働くのがAIMで、血液中尿毒素を除去する働きもあります。

ただ、このAIMは、猫の場合、血液中でIgMというタンパク質とかなり強く結合していて、尿にでないので、猫では慢性腎不全が多いと言われています。
重篤な慢性腎不全の猫ちゃんに、マウスのAIMを投与したところ、8日ほどで、食欲、元気が回復したようです。ただ、投与されたマウスAIMは、尿のつまりをなくして腎機能を回復させたのではなく、血液中の尿毒素を除去した(透析と同じ働き)ため症状が改善したと考察されています。腎臓機能が回復したわけではないので、マウスAIM投与を中断したら亡くなったそうです。
今、ベンチャー企業、(株)レミアが、来年の販売へ向けて準備をしているようです。ただ、製剤AIMに抗体ができて、効かなくなるとも懸念されています。
グルタチオンは、猫の血液中にある、AIMをIgMから切り離し活性化する働きがあり、グルタチオンの前駆体であるγグルタミルシスチンをドリアンから抽出してフードに入れる計画があるようです。
弊クリニックでは、AIMが販売前ですので、まず、AIMからIgMを切り離し活性化するグルタチオンを用いて治療しています。ただし、重篤な慢性腎不全の猫ちゃんでは、IgMと結合したAIMがあるうちは、劇的に回復しますが、そのAIMが枯渇しますと亡くなります(症例コーナーをご参照ください)。つまり、グルタチオンを用いた治療は、慢性腎不全の予防と慢性腎不全の悪化の抑制に限ります。

 

初乳でワンちゃん、ネコちゃんの寿命は決まります

初乳は、生存スイッチ、長寿スイッチを入れます

出産日一日だけの乳を初乳といい、次の日からの乳は成乳といいます。
初乳は、羊水に近い成分で、胎便を出す働きがあります。免疫細胞や免疫物質を含むタンパク質、ビタミン及びミネラルの宝庫で、脂肪や乳糖の含量は少ないです。
あと、長寿タンパク質であるサーチュインの作用を強めるβNMNが一生分含まれ、全ての細胞の生存スイッチや長寿スイッチを入れます。

ですから、初乳の摂取量が少ないと、ワンちゃんやネコちゃんは、下痢になりがち、風邪を引きがちになり、最悪、突然死します。この突然死は、子猫ちゃんではよく観られ、元気で食欲もあり、下痢もなく、風邪も引いてなかったのに、次の日亡くなる場合があります。

高齢のワンちゃん、ワンちゃんの便秘解消法

寝そべる犬

甲状腺機能低下、慢性腎不全、糖尿病などの疾病がない場合は、水分補給、腹部マッサージ、運動、ストレスの点検と低減、オオバコ(サイリウム)や青汁粉末の給与などがあります。
また、爪切り後に手袋をして、ジェルやオイルを肛門と直腸に塗り、直腸にある糞を少し取る方法も効果的です。

肥満とダイエット

肥満は人と同じで、身体に良いことは何もありません

寝そべる犬

肥満のワンちゃんとネコちゃん、警戒すべき病気は糖尿病です。また関節や背骨に負担をかけますし、熱中症にもなりやすくなります。チワワやパピヨンでは膝蓋骨脱臼が、ダックスフンドやコーギーでは椎間板ヘルニアが多いですので、肥満は避けるべきです。

ダイエットの方法は人と同じですが、散歩などによる運動は関節や背骨を痛めやすいため、可能なら水中歩行などが良いと思います。

ワンちゃんやネコちゃんは肉食動物ですから、野菜を用いたダイエットはおすすめできません。野菜は胃腸障害を引き起こすだけでなく、尿石の原因のひとつであるシュウ酸が多いためです。

肥満のワンちゃんとネコちゃんは一日の栄養必要量が増していますので、ごはんの絶対量を減らすと我慢できず、ゴミなどを漁ったり異物を摂取したりする危険性があります。

栄養成分を考えます

そこで、ごはんの絶対量を大幅に減らすのではなく中身、つまり「栄養成分」を考えます。

パン、お菓子、米、イモなどのでんぷん質の食べ物(体内で、ぜい肉の本態、中性脂肪になります)は控え、脂身を除いた肉を主体に給与すると良いです。

牛肉や豚肉ならモモ肉、鶏肉なら胸肉などを湯通ししたり焼いたりして、味付けなしで与えます。ビタミンやミネラルは、従来のフードや市販の人用マルチビタミン・ミネラルで補います。

肥満を嫌って1~1歳半の成長期に食事制限する方がいますが、成長期は基礎代謝量が多いですので、肥満より栄養不足になることが心配です。

肥満とは関係ないのですが、成長期のワンちゃんやネコちゃんで栄養度(肉付き)の低い場合が多いです。
問題なのは飼い主さんが気づいておらず、異物摂取による腸閉塞、中毒を起こしてしまうことです。

栄養度の指標に、BCSがあります

5段階では1が痩せすぎ、5が肥りすぎです。3が適正ですが、ダックスフンドの場合は椎間板ヘルニアを警戒して2.5くらいがおすすめです。
BCS判定の方法は、かかりつけの獣医師にお尋ねください。

ネコちゃんのカニさんアワ吹き

見つめる猫

ネコちゃんのアワ吹きとは、専門的に言えば流涎(りゅうぜん)です。
多くは食欲不振・廃絶をともない、胃腸疾患、脂肪肝、てんかんなどの病気の場合にみられますが、ネコちゃんの性格によっては極度のストレスがかかった場合にもみられます。
例えば、お家でのワクチン接種後などです。この場合、緊急性はありませんのでご安心ください。あまり構わず、自由に安静にさせてください。

ネコちゃんの猫風邪、肺炎

見つめる猫

猫風邪は、主にヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジア、細菌が原因で発症します。子猫は肺炎になり亡くなりますので迷わず動物病院へお越しください。

成猫は、エイズ・白血病罹患猫を除いて、猫風邪で亡くなることは滅多にありません。

しかし、猫風邪の原因のひとつであるヘルペスウイルスは、感染猫の8割で一生身体から出て行かず、ワクチンを投与していても常に目や鼻の症状(目やに、結・角膜炎、鼻水、くしゃみ、鼻詰まりなど)がみられます。
鼻詰まりで嗅覚が使えず、ごはんを食べなくなる場合は衰弱死しますので、動物病院で鼻の洗浄と薬液投与をやってもらいましょう。

また、子猫時代に猫風邪をこじらせたネコちゃんは喘息になりやすいため、肺がしぼまない肺気腫(吸った空気を出せなくなる呼気性呼吸困難)にならないよう、定期的に気管支拡張剤、ステロイド剤、抗生剤で治療しましょう。

※猫喘息は、ひどくなると呼気性呼吸困難を起こす肺気腫になります。
しかしその多くは発作性で、症状が出ない日もあります。発作時間が長くなったり、発作頻度が増えたら治療しましょう。

ネコちゃんのしつけは不可能です

犬や人の子どものようにしつけようと無理すると、ネコちゃんは凶暴化するか、ストレスで病気になります。
ワンちゃんや人の子どもは、愛情や関心がなくなったり減ったりすることが最大級のストレスで、それが原因で病気になってしまいます。その性質を利用してしつけることは可能ですが、

ネコちゃんは、性格が全く異なります。
そのため、しつけは不可能です。

ネコちゃんはトイレも上手ですしあまり構う必要がなく、比較的飼いやすいと言われています。時には爪研ぎで壁や柱を傷つけたり、飼い主のお気に入りの布団、クッション、ソファ、衣服に排尿したりしますが、これらをしつけでやめさせることは無駄です。

しつけられたネコちゃんは、凶暴になるかストレスで病気になりますし、飼い主さんも精神がおかしくなり、引いては体調まで崩してしまいます。

対策はひとつです。まず、そのような行為は諦めて賢くなり、壁や柱を防御したり、排尿しそうな生地の布団、クッション、ソファ、衣服にプラスチックを被せたりします。
ちなみに、布団などについた尿の臭いは熱湯または次亜塩素酸をかけると消えますが、次亜塩素酸はガスに発がん性があります。十分に注意して熱湯をかけて脱臭される方が良いと思います。

ワンちゃん、ネコちゃんの下痢、鮮血について

多くはストレスや発熱が原因です

犬と猫

確かに下痢は重大な病気の症状ですが、診療現場でみられる下痢の多くは、ストレス性のものやストレスによる発熱が原因でみられ、加療によく反応します。

また、ストレス性の大腸炎ではひどくなりますとよく鮮血がみられ、悲観的になる飼い主さまが多くいらっしゃいますが、こちらも加療によく反応しますのでご安心ください。
ただし子犬、子猫の下痢は、原因のいかんを問わず脱水で衰弱死する場合があるため、一日も待たずに動物病院へお越しください。

上記のとおり、ストレスに弱いワンちゃんやネコちゃんは、大腸性の下痢や膀胱炎になったり被毛や皮膚を舐めたり、ひどい場合は尾かじりをしたりします。症状の出方は個体によって違います。
ストレスを減らしたり、性格を変えることは現実的ではありませんので、実際の対応は「早期発見早期加療」がベストです。

ワンちゃんが感じるストレス

  • お留守番(家族と離れる時間)が長い
  • 皆さまの関心や愛情が薄れる
  • トリミングやホテル、動物病院
  • 子どもや犬と遊びすぎる
  • 一日の気温差、気圧差
  • 雷などの重低音
  • 近所・家の工事
  • 家への人の出入り
  • 花火、etc

ネコちゃんが感じるストレス

  • トリミングやホテル、動物病院
  • 子どもが絡む
  • 新参猫
  • 一日の気温差、気圧差
  • 雷などの重低音
  • 近所・家の工事
  • 家への人の出入り
  • 花火、etc

神経過敏なナイーブなワンちゃんやネコちゃんは、下痢を繰り返します。

診療の流れ

獣医師はまず、問診、視診、触診、時には超音波診断結果から、重大な疾病である、子宮蓄膿、アジソン、糖尿病、微生物、甲状腺機能亢進症(猫の場合)、膵外分泌不全、異物摂取、食餌性、食物アレルギー、熱中症、腸重積・捻転などを否定します。

次に、ストレス性の大腸炎と仮診断して加療します。改善がみられなければ、慢性膵炎、炎症性腸炎(IBD)、腸吸収不全、腹くう内腫瘍による血行不全、消化管リンパ腫、肝硬変などの重大な疾病の検査と加療をします。

ワンちゃんやネコちゃんがごはんを食べない…
それは病気?

犬と猫

もちろん病気の場合がほとんどですが、元気なのに食べない場合があります。これは好き嫌い、嗜好性の問題です。
見極め方は、ワンちゃんやネコちゃんが大好きな本来のごはん、つまりスーパーで売っている新鮮な牛肉や豚肉、鶏肉を湯通ししたり焼いたりして、味付けなしで与えることです。

ネコちゃんと初めて暮らす皆さまへ

オスなら尿道が詰まり、膀胱から排尿ができない尿閉に、メスなら乳腺腫瘍に注意してください。尿閉は1日でも排尿していなかったら、すぐに病院へ連れてきてください。3日で亡くなります。乳腺腫瘍は8歳を過ぎた段階で、時々胸から下腹部まで触って確かめてください。乳腺腫瘍は石の硬さですからすぐに分かります。ネコちゃんの乳腺腫瘍はほぼ悪性、つまりがんで、2年で肺へ転移し亡くなりますので、早期発見早期摘出手術をおすすめします。

オス、メスともに、生まれつき腎臓に問題を抱えて生まれてきます。人の40%の力しかありませんし、健全な腎臓に必要な水をあまり飲みません。ですから、慢性腎臓病が圧倒的に多いです。腎臓を治す薬はありませんので。

とにかく、人が作った味の濃いごはんや、人のかつお節を与えないことです。また、水分を摂る工夫もしていただきたいです。ドライだけじゃなく、水分含量が70%以上あるごはんも与えます。肉汁をドライにかけたりするのも良いでしょう。
水は新鮮なもの、冬は温める、ペットボトルに入れて凍らせたりします(遊び感覚で、ペットボトルの水滴を舐めます

ワンちゃん、ネコちゃんは肉食動物です

犬と猫

牛や人と比べたらはるかに腸が短く、野菜を消化できる機能が少ないです。ですから、植物由来のタンパク質の多い市販のドッグ・キャットフードより、動物由来のタンパク質の多いごはんをあげる方が自然ですし、本来の自然治癒能力も高まります。加工品ではなく、スーパーに売ってるフレッシュなお肉を湯通しして与えるのがベストです。

学者の研究によると、ワンちゃんやネコちゃんが好きなお肉BEST5は、1位は山羊、2位は牛、3位は豚、4位は鶏、5位は魚です。
そうです。猫は魚が好きなわけではありません。これは、日本の食文化とサザエさんの影響だと思われます。

さて、注意点があります。湯通し後のお肉は、絶対に絶対に味付けしないこと。味付けしますと、間違いなく腎臓がダメになりますから。

また、お肉だけだとビタミンやミネラルが不足しますので、人の赤ちゃん用の粉ミルク(下痢する場合は乳糖フリーの粉ミルク)または人のマルチビタミンとマルチミネラルのサプリメントを加えて補います。これで完全食です。
ワンちゃんとネコちゃんは生まれつき腎臓が弱く、犬は人の60%、ネコはなんと40%の機能しかありませんから、水分含量を増やす工夫が必要です。

これで現在動物病院で圧倒的に多い皮膚病や慢性腎不全などは減ると思います。
また、高齢で特に慢性疾患がないワンちゃんやネコちゃんであれば細胞がみなぎります。立てないワンちゃんやネコちゃんでも立てるようになり、かつ毛艶などが良くなります。
いずれにせよ「あっ」と感じる変化があります。私の経験では、21歳の柴犬が立てました。

扇風機は、熱中症対策にはなりません

高齢になりますと、熱調整が苦手になり暑さに弱くなります。ワンちゃんは、人のように水の汗をかきませんので、扇風機は全く意味がなく、熱中症対策にはなりません。扇風機はむしろ、25℃以下設定のエアコンを使う際、空気を循環させることでワンちゃんのいる空間を冷やしすぎないために用います。つまり、寒さ対策です。

熱中症対策として、エアコンの他に、風通しの維持、直射日光による輻射熱を遮る寒冷紗などの設置、熱伝導が良いアルミボード、大理石ボードの設置、凍った水が入ったペットボトルの設置、冷たく新鮮な水の常時給与などがあります。

なお、エアコンの温度設定でエコ設定の28℃は暑すぎます。皮膚病のワンちゃんやネコちゃんは、23℃以下の設定が必要です。
エアコンの寒さからの逃げ場としてエアコンがあまり効かない空間を設け、行き来が自由にできるようにしましょう。