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皮膚病

諦めないで!皮膚病は治ります

抱きしめられる犬

まず、ワンちゃんの皮膚は皮膚炎になりやすい性質があります。人の1/3~1/2の薄さで、表皮の角質はとても薄いです。ですから、ノミ、ダニ、シラミ、疥癬虫などの寄生虫、アレルギー原因生物・物質、ホルモン異常、免疫低下、ストレスが誘因となって皮膚炎を起こします。

実際の診療現場では、頑固な皮膚炎の原因として、アレルギー性は少ないです。アレルギー検査をして原因物質を取り除いたごはんを与えても、薬が手放せないというケースがよくあり、そのことを物語っています。

多いのは寄生虫、ホルモン異常、免疫力低下によるアレルギーと抵抗力低下、ストレスが原因の皮膚病です。
ワンちゃんのお風呂は月1回程度のため、寄生虫が住みつくチャンスが多いです。ただし、毛包虫(ニキビダニ)は皮膚の毛包に当たり前のようにいる寄生虫で、抵抗力が下がった時に暴れます。

10歳を過ぎると甲状腺機能が下がり、皮膚が脂っぽくなります。これでカビや細菌が増え皮膚炎を起こします。また、クッシング(副腎皮質機能亢進)や長期に及ぶステロイド加療と同じ状態でも皮膚炎は起きます。

ストレスと関連がある免疫力低下による皮膚炎は実際多いですが、結構見過ごされやすいと感じます。ストレスは、免疫・抵抗力を下げるだけでなく、アレルギーの原因にもなりますので、やはり見過ごせない問題です。
心理的ストレスは皮膚や被毛を舐めたり、尾かじりのような自虐行為を誘発し、皮膚が傷んで抵抗力が下がります。引いては皮膚炎を起こしますので、その他の原因と区別が必要です。

では、実際に獣医師はどうアプローチして加療するでしょうか?

診療中の犬

まず、悪循環の断ち切りと火消しだけを目的に、抗生剤とステロイド剤を投与します。

その後ノミ、ダニ、シラミ、疥癬虫、毛包虫を、ブラベクトやネクスガードで退治します。

週2~3回、マラセチアシャンプーでカビをやっつけて、ケラトラで保湿。2剤以上の抗生剤で細菌をやっつけます。
※高齢の場合やクッシングが疑われる場合は、甲状腺ホルモン検査やクッシング検査を実施しています。

免疫力低下が疑われる場合はストレス原因などを調査したり、本来のごはん、つまり肉食動物が摂取すべき「肉」を主に給与します。ビタミン・ミネラル源として人用の粉ミルクまたは人用のマルチビタミン・ミネラルを給与することをおすすめします。

尚、ステロイドを主体とする長期に及ぶ加療の後遺症である、色素沈着、薄皮膚、脱毛、掻痒感をともなう頑固な皮膚炎の場合は、まずステロイドの漸減と、非ステロイド性抗炎症・痒剤の投与、2剤以上の抗生剤の投与、甲状腺機能検査と対処、シャンプーと保湿で完治を目指せます。場合によっては寄生虫、カビも合わせて退治します。

安易にステロイドに頼り、原因を明らかにしないままでいると
いつまで経っても皮膚病は減りません

脂漏症は、それだけでカビや細菌の温床になりますので、専用シャンプーと保湿は必要です。ちなみに年を取って甲状腺機能が下がると、脂漏症のようなべたべたした皮膚になります。

皮膚炎になったら、シャンプーは週に2~3回となります。湯の温度は38℃未満で、ドライヤーは熱風はNGです。またシャンプーを行う際は指の腹で優しく、タオルで拭く時もゴシゴシと刺激を与えないようにしましょう。

最後に、ごはんが原因で皮膚病が起きてるか否かを正確に確かめる方法があります。
まず、ステロイドや抗生剤で悪循環を断ち切り、火消しを行います。その後調べる間だけ、タンパクをアミノ酸まで分解した処方食をやってみます。一目瞭然です。

皆さま、以上を踏まえてかかりつけの獣医師とよく相談し、諦めずにワンちゃんの綺麗な皮膚と被毛を取り戻してください。

大丈夫ですよ。